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UT-VPN よくある質問と回答 (Q & A)

このページでは UT-VPN に関してよくある質問と回答の一覧を掲載しています。

 

UT-VPN ソフトウェアについて

UT-VPN とは何の略ですか?

University of Tsukuba Virtual Private Network の略です。

IPv6 に対応していますか?

はい、しています。

VPN の通信に使用する TCP ポート番号は?

UT-VPN Server は、デフォルト (既定値) で以下の 3 つの TCP ポート番号でリスナーを動作させます。

  1. 443 (HTTPS と同一のポート)
  2. 992 (TELNETS と同一のポート)
  3. 5555 (UT-VPN Server 独自のポート)

なお、PacketiX VPN 2.0 / 3.0 では上記 443, 992 および 8888 が既定のポートです。

PacketiX VPN と UT-VPN は共存できますか?

VPN Client の共存は問題ありません。PacketiX VPN Client と UT-VPN Client の両方をインストールしても問題は発生しません。

VPN Server の共存は、TCP ポートが競合する問題が生じる場合があります。両方とも 443 および 992 をリッスンしますので、どちらか先に起動したほうのプロセスがポートを占有します。

しかし、PacketiX VPN Server は 8888、UT-VPN Server は 5555 をリッスンしますので、どちらかのポートを指定して VPN Server Manager で接続すれば、どちらかを特定して管理することができます。そうして管理画面に接続してから、ポートの競合を解消してください。

Windows 版のプロセス名、サービス名は何ですか?

Windows 版 UT-VPN で常駐するプロセス名およびサービス名は以下のとおりです。

UT-VPN Server: utvpnserver.exe (サービス名: utvpnserver)

UT-VPN Client: utvpnclient.exe (サービス名: utvpnclient)

なお、x64 版の場合は、上記の .exe の前に _x64 が付きます。

製品版の PacketiX VPN 2.0 / 3.0 と接続互換性がありますか?

はい。製品版の PacketiX VPN 2.0 Build 5280 以降と接続互換性があります。

UT-VPN Client が PacketiX VPN Server に接続したり、PacketiX VPN Client が UT-VPN Server に接続したりすることができます。また、PacketiX VPN Server Manager が UT-VPN Server に接続して管理をしたり、逆に、UT-VPN Server Manger が PacketiX VPN Server に接続して管理をしたりすることもできます。

製品版の PacketiX VPN 3.0 とはどのような違いがありますか?

まず、UT-VPN は大学における学術研究目的のソフトウェアですので、製品版と異なり、実験中のコードが含まれており、また、動作が不安定な場合があります。

次に、著作権の問題 (製品版 PacketiX VPN 3.0 における当該部分の著作権を有する者がソースコードの公開に同意しなかったため、UT-VPN に加えることができなかった) のため、以下の機能が除去されています。

  1. DoS 防御機能
  2. 外部サーバーによるユーザー認証機能
    (Radius / NT ドメイン/ Active Directory)
  3. 証明書認証 (PKI 認証) 機能
  4. パケットログ機能
  5. 接続元 IP アドレス制限機能
  6.  syslog 転送機能
  7. 簡易インストーラ機能
  8. Web インストーラ機能 (ActiveX)
  9. ブランド化ツールキット機能
  10. VPNAPI (SDK) 機能

ただし、今後、上記の機能と類似の機能を新たに開発して UT-VPN に付け加える可能性もあります。

さらに、UT-VPN はサポートサービスが提供されません。

また、今後 UT-VPN では以下のような実験的コードを多数追加していき、頻繁にアップデートを行う予定です。

  1. iPhone 等の携帯デバイスからの VPN 接続を可能とするコード
  2. VPN Client の Mac OS X 等への対応コード

無料で使用できますか?

はい。UT-VPN はオープンソースソフトウェアであり、無料で使用することができます。

ライセンス条件はどのようなものがありますか?

UT-VPN はGNU General Public License, version 2で提供されます。

営利目的で使用することはできますか?

営利目的での使用は禁止されていません。しかし、UT-VPN ソフトウェアは学術実験目的で開発・公開されており、業務における利用を想定していません。UT-VPN ソフトウェアに含まれる不具合等についてのサポート等は提供されておらず、利用者がすべての責任を負うことになります。国立大学法人筑波大学およびソフトイーサ株式会社または本ソフトウェアの他の供給者は、UT-VPN ソフトウェアの利用の結果、利用者に生じる損失等について一切責任を負いません。

UT-VPN の著作権は誰が所有していますか?

UT-VPN の現在公開されているバージョン (公式配布バージョン) は、ソフトイーサ株式会社、筑波大学および登 大遊の 3 者によって共同で開発されたプログラムであり、それぞれ、実際にコードを執筆した者が権利を有しています。ただし、UT-VPN 自体はオープンソースソフトウェアですので、コピーや再配布、転載、改造などはライセンスに従い自由です。

具体的な操作方法などを記載したマニュアルはありますか?

残念ながら、本プロジェクトは非営利目的で進められているものですので、まだ詳しいソフトウェアのオンラインマニュアル等のドキュメントはありません。

しかし、UT-VPN ソフトウェアはソフトイーサ株式会社の製品であるPacketiX VPN 3.0を基に開発されていますので、こちらのオンラインマニュアルが使用方法の参考になるかと思います。

なお、UNIX 版の使い方は、tar.gz ファイルに含まれている UT-VPN_Startup_Guide_for_UNIX.pdf を参照してください。

また、Windows 版および UNIX 版のソースコードのビルド方法、デバッグ方法、改造方法は、ソースコードパッケージファイルに含まれている UT-VPN_Developers_Guide.pdf を参照してください。

サポートは提供されますか?

いいえ、提供されません。しかし、近日中に、有志によってサポートを受けることができる掲示板またはメーリングリストが用意されるかも知れません。

日本語以外のバージョンを開発する予定はありますか?

現在のところ、英語版の開発・公開を予定しています。しかし、それ以外の言語についても開発したいと考えています。もし、UT-VPN プロジェクトへのコントリビュートをご希望の方がいらっしゃいましたら、こちらからご連絡ください。

 

UT-VPN プロジェクトについて

プロジェクトへの参加は可能ですか?

現在、本プロジェクトは筑波大学の関係者およびソフトイーサ株式会社の関係者によって実施されていますが、今後、本プロジェクトの運営に関与されることを希望される第三者の方の参加も歓迎する予定です。

この場合、以下の方法で参加が可能となる予定です。

  1. ソースコードのコントリビューターとしての参加。
  2. ソースコードのコミッターとしての参加。
  3. Web サイト、オンラインマニュアル等のコンテンツの管理や充実、他の言語への翻訳。
  4. 上記のようなことを取りまとめてマネージメントすること。

本プロジェクトの Web サイトは、2010 年 6 月 7 日に急いで公開したものであり、上記のポリシーがまだ明確に決まっていないことにつきましてご容赦願います。近日中に具体的な方法を決定・公開したいと考えています。

UT-VPN をもとにしたオープンソースプロジェクトを分離して立ち上げることは可能ですか? たとえば、「犬猫 VPN」というような名称で新しい VPN ソフトウェアプロジェクトを開始したいのですが。

可能です。UT-VPN のソースコードを GPL v2 によって取得された方は、誰でも、UT-VPN のソースコードを基にして改造したバージョンを GPL v2 に従い自由に再配布することができます。もちろん、Web サイト等を構築されて、そこで UT-VPN プロジェクトと分離した別のプロジェクトを発足させることも可能です。

ただし、新しいソフトウェアが UT-VPN 公式のソフトウェアと区別できるよう必要な措置を講じることをお願いします。詳しくは、ソースコードのヘッダ部分に記述されている注意書きをご参照ください。

 

UT-VPN ソースコードについて

どれくらいの分量がありますか?

ソースコードは約 21 万行、テキストファイルだけで 5 Mbytes 以上あり、ネットワーク通信ソフトウェア、システムソフトウェアとしては、大規模なソフトウェアの部類に属します。

ソースコードのバージョン管理はどのようにしていますか?

Subversion で管理しています。

ビルドに必要な環境は?

Windows 版のビルドには、Microsoft Visual Studio 2008 が必要です。

UNIX 版のビルドには、gcc の適当なバージョンと、各種ヘッダファイル、およびライブラリファイル等が必要です。

Windows 版および UNIX 版のソースコードのビルド方法、デバッグ方法、改造方法は、ソースコードパッケージファイルに含まれている UT-VPN_Developers_Guide.pdf を参照してください。

 

 

UT-VPN は、筑波大学とソフトイーサ社との共同研究の一環として公開されている学術研究目的のオープンソース・プロジェクトです。
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免責事項: この Web サイトの内容は、一切保証されていません。また、この Web サイト中に記載されている VPN 技術の利用例などは、あくまでも架空の国・政府・組織における利用方法を想定しております。実際の VPN の利用時には、各国・政府・組織の法令等を遵守してください。VPN 技術を利用したことによって発生した損害等については、すべて利用者の責任となります。
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